校長 久多良木和夫 (代行)
東京聖書学校の特色を簡単にご紹介しましょう。
まず、「聖書」学校という名前の通り、聖書をしっかり読み、学ぶ学校です。
「聖書に強くなる」ことが、伝道においても、教会形成においても、また、神学するためにも必要不可欠です。私たちの学校は、ジョン・ウェスレーの信仰の流れを継承していますが、ウェスレーは「一書の人」と言われました。ウェスレーが神に豊かに用いられた秘訣はそこにあったと思います。
また、私たちの日本基督教団は、多くの教派が合同して一つの教会となった合同教団です。そこで、教団の中にある各神学校は昔の教派色をなくした神学校が多いのですが、その中であえて教団成立前からの教派的伝統(それはホーリネス教会です)を大切にしていることもこの学校の大きな特色です。ウェスレーの信仰の系譜にあるとはそういう意味です。それを大切にすることによって、日本基督教団にもその他の諸教会にも貢献できると信じています。
もう一つは、全寮制を原則にしていることで、ただ教室の学びだけではなく、普段の生活において祈りや黙想、その他の訓練を重視し、伝道者、牧者として全人的に成長することを目標にしています。卒業生はほとんど例外なく、そのことがどんなに大事であるかが、牧師になってよく分かったと言っています。
以上、簡単ですが、この学校の特色が少しお分かり願えたでしょうか。